- 大谷打者専念に透ける首脳陣の思惑…HR王を取らせたい親心は勿論、“ヘソ曲げ”移籍リスクを最小限に マ軍相手に10勝目は難しいと判断か 投稿日 2021年10月3日 08:00:36 (Red★速報)
エンゼルス・大谷翔平(27)が今季の残り試合で登板せず、打者に専念することになった。
ジョー・マドン監督は日本時間30日のレンジャーズ戦を前にペリー・ミナシアンGM、本人と3者会談を行ったことを明かし
「(投手として)これ以上の結果はない(23試合で9勝2敗、防御率3.18)。もはやマウンド上では得るものはない。
投げないことがベスト。彼と話し合って決めたことだ」と説明。「打つ方ではまだ追いかけているものがある。それはこちらも後押ししたい」と、
本塁打王獲得に向け、同日の試合ではより多くの打席に立たせるため、1番で起用した。
■本塁打王争いにラストスパート
メジャー4年目の今季は開幕から投打の二刀流をこなしてきたが、フィジカルへの負担は計り知れない。
指揮官が「(投手を)休ませるのに最適な時期だと思った」と話す通り、このまま登板することでの故障リスクを恐れたようだ。
もっとも、大谷が打者に専念するのは首脳陣の深謀遠慮もあるともっぱら。
大谷の登板が見込まれたマリナーズは、前回登板(9月27日)で7回1失点と好投しながら、打線の援護に恵まれず、勝ち星を逃した相手だ。
9月に入って快進撃を続けており、直近13試合で11勝2敗。ア・リーグ東地区のヤンキース、レッドソックス、ブルージェイズとともに
熾烈なワイルドカード(WC=2位以下の最高勝率2チーム)でのポストシーズン進出争いを繰り広げている。
仮に大谷がマ軍との今季最終戦に登板しても9月の26試合で130得点(リーグ5位)と勢いのある打線では分が悪い。
しかも、大谷は前回のマ軍3連戦(9月25~27日)では申告敬遠2個を含む計6四球と勝負を避けられた。
ケガのリスクはもちろん、前回同様、四球で歩かされれば勝ち星を手にできない可能性が高いと判断したのだろう。
大谷は、前回の試合後には「このままでは(来季以降も)勝てない」などと、球団批判とも取れる発言を繰り返した。
FA権を取得する23年オフの去就については残留が前提としながらも
「それ以上に勝ちたいっていう気持ちの方が強いですし、プレーヤーとしてはその方が正しいんじゃないかと思います」と強豪チームへの移籍をほのめかした。
投手として10勝を目指した結果、達成できなければショックは大きい。エ軍フロントとしては、これ以上、大谷にヘソを曲げられて23年のオフにFAで出て行かれても困る。
首脳陣が大谷の打者専念を決断したのは、二刀流にタイトルを取らせたい親心はもちろん、移籍リスクを最小限にとどめておきたいという思惑も透けて見える。
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Source: Red★速報