- 【MLB】山口俊に年俸3.3億円払ってでもクビに…「高年俸選手」メジャーはバッサリ、日本は過保護のナゼ 投稿日 2021年2月13日 23:00:51 (Red★速報)
ブルージェイズと昨季から2年総額6億6000万円プラス出来高の契約を結び、今季まで契約が残っている山口俊(33)が事実上の戦力外を言い渡された。現在の契約内容をそのまま引き継いで山口を受け入れたいというメジャー球団が現れなければ、ブ軍は山口の今季分の年俸を負担する必要がある。つまり、3億3000万円は捨てるつもりで戦力外を通告したことになる。
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カネを払って選手を「クビ」にするのはブルージェイズに限らない。
昨年9月にロッテに入団したチェン・ウェイン(35=現阪神)は、2016年からマーリンズと5年総額8000万ドル(約94億円)の契約を結んでいた。しかし、契約を1年残した19年オフに戦力外通告。マーリンズは20年の年俸約24億円を負担した上でチェンをクビにしたことになる。
メジャーは一体なぜ、大金をつぎ込んだ契約中の選手を惜しげもなく捨てられるのか。
「金を払ってでも出ていってもらいたいからです」と、スポーツライターの友成那智氏はこう続ける。
「メジャーはマイナーの裾野が広く、下からの突き上げが激しい世界。代わりになる伸び盛りの選手がたくさん控えています。試合に勝つためにも、チームの新陳代謝のためにも必要なことです。メジャーではよくあることで、ヤンキースは7年契約のジャコビー・エルズベリー、10年契約のA・ロッドを、残り1年の時点で切りました。それぞれ約28億円、約24億円の支払いが残っていたにもかかわらずです(エルズベリーは支払いについて係争中)」
30億円近いカネをドブに捨てても不要な選手はバッサリやる。どうせ30億円は払うのだから、代わりの選手を使った方がダメージが少ないと冷静にソロバンをはじいているのだが、そこへいくと甘いのが日本球界ではないか。
ベテラン選手と破格の長期契約を結び、賞味期限が切れても代走や代打として出場させるケースは枚挙にいとまがない。
例えば阪神は鳥谷敬(39=ロッテ)と15年1月に5年総額20億円の契約を結んだが、18年は打率・232、19年は同・207と低迷。力が落ちたのはハッキリしているのに、連続試合出場が途切れた18年5月以降も一軍に置き続けた。
巨人の陽岱鋼(34)は5年総額15億円で今年契約最終年を迎えるが、昨季は二軍で飼い殺しのような状態が続いた。彼らがいる分だけ他の選手のチャンスやベンチ入り枠、支配下登録枠も減るのだから、結果としてお荷物になっているのは否定できない。
「日本球界がドライになれないのは社会の終身雇用制も影響しているのだと思います。支払う年俸のモトは取れないと分かっていながらも、ファンのため、記録がかかっているからとズルズルと使ってしまうのです。あるいは大金をつぎ込んで失敗した責任を取りたくないという思惑もあるかもしれません。しかし、メジャーでは球団もファンも、選手を『時価』で評価するのでこんなことはない。どんなにネームバリューがあっても実力が衰えている選手に価値は見いだしません。そういった選手は置いておくだけでマイナスと判断します」とは、前出の友成氏だ。
https://news.yahoo.co.jp/articles/5f9e6c87a76c7e66a2d2ddb6c48533ccd054ddc
2/13(土) 11:30配信
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Source: Red★速報